目覚め

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そして、私はようやく思い出したのであった。 「はい。なんでしょうか。」 自分が秋月秀斉ということに。 「なんでしょうか、じゃねぇだろ! お前…まさか俺の授業で寝てたのか!?」 「いいえ。寝てはいませんでした。」 「嘘をつけ! お前は前回の授業でも寝てただろうが!」 おいおい、それは私のせいではないだろ。 「それはすみませんでした。 しかし、今回は少し考え事をしていただけであって、 本当に寝てはいませんでしたよ。」 「ほう… 前の時も同じようなことを言っていたが… まあいい… それじゃあ今から言う質問に答えられたら許してやろう。」 ふん、この程度の問題しか載っていない問題集で 私が答えられない問題があるわけがなかろう。
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