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少年少女で活気と若さの溢れた教室。
座り心地の悪い椅子。
綺麗に並んだ机。
予定の書かれた黒板。
そして、この少し大きな制服。
「…ここは…どこだ…?」
辺りを見渡す。
しかし、何も思い出せない。
何故自分がここにいるのか、
それどころかここがどこかなのかさえ分からない。
私は自分の両手を見つめる。
感覚を確かめるように握りしめる。
そして、開く。
「…私は…誰だ…?」
キーンコーンカーンコーン…
学校全体にチャイムが鳴り響く。
私は咄嗟に自分の腕を見た。
しかし、腕時計はついていなかった。
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