圧す者と退く者

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てっきり己一が自分の友人である大智の肩を持っているものとばかり思っていた。 しかし実際の彼の思いはそうじゃなかったようだ。 詳細を話せば私が傷付くかもしれない。 そんな懸念があったから、彼は私に真実を話す事を躊躇していた。 「ねぇ・・・、それって・・・? どうして私がショックを受ける事になるの・・・?」 意味がわからない。 今の私は大智に対する罪悪感を抱えているのに。 それなのに咎められるどころか逆に心配されてるなんて。 私が大智にしてきたずるい行為の数々。 それを覆す程の衝撃が、この先の真実に待ち受けているのかもしれない。
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