逃亡の姫君

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「ユウナ様!早くお逃げを!!もう次の追っ手がそこまで来ております!このままでは囲まれてしまいます」 リュウドは慌てて言った。 「くっ!このままでは」 ユウナは唇を軽く噛む。 「ドラメトス卿!ユウナ様をお連れになり、この先へお進みください」 「ドラメトス卿行くのだ!元よりない命、姫様のためにこのゼクロがここでこやつらを止めておく!」 「すまない、リュウド卿、ぜクロ卿」 ドラメトスはユウナの進路をつくる。 「ユウナ様!早くこちらへ!!」 「リュウド、ぜクロ!死ぬなよ」 「ユウナ様、ご武運を」 2人は声をそろえて言った。 「あの2人を逃してはならん!!」 シルビスが叫ぶ。
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