逃亡の姫君

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部下達に諌められユウナはすこし落ち着く。 「...すまない」 ユウナは悔しそうな顔をする。 そして、 リグレットはすぐに東に馬で駆けて行った。 また! ハクゲイとパーシブルは南への進路を確保する。 「どうぞ!ユウナ様!お行きくだされ!あとは我らに」 「くっ……すまない、後で必ず我が元へ帰ってこい」 「承知!ドラメトス、あとはユウナ様を頼むぞ」 「ハクゲイ卿…わかりました!ご武運を」 ドラメトスとユウナは馬を駆けていく。 ユウナの顔はとても険しくなっていた。 「妹君が心配ですか?」 「ああ、シャナ、無事でいてくれ」 ユウナは願うように言う。 「あの者、まだ木に縛られているのですね」 ユウナ達の目の前には、少しの広さの広場があり、広場の真ん中には木が生え、そこに青年が縄で縛り付けられている。
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