4466人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう! そんなに冷めてるの三谷さんだけですよ。きっとこれから面白くなりますよー。美奈子なんてすでに目の色変えてるし」
「……ふうん」
響子はただこの騒ぎを面白がってるだけか。別に上村狙いってわけじゃないんだ。
でもここで反応すると、ゴシップ好きの響子の口はたぶん止まらなくなる。
仕事の邪魔をされたくない私は、わざとそっけない返事をした。
「ふうんって、三谷さん興味ないんですか?」
「ないなあ」
「もうっ、つまんない! 三谷さんに話を振った私が悪かった。もういいですっ」
ふくれっ面でそう言うと、響子はつまらなさそうに自席に帰っていった。
最初のコメントを投稿しよう!