ヤンキーの巣穴

10/21
前へ
/21ページ
次へ
ラブホなんて言ってないし。ゲラゲラ笑ってる城ヶ崎。つまらなそうな顔をしている広基。 「ここは俺んちだよ」 「別所君の家!?」 「あはは、別所君だって。バリキモい。俺達のこと名前で呼んでいいよ。な、大地」 「好きにしろ」 「別所君ち、お好み焼き屋なんだ。学校の隣って、微妙だな」 「親父もお袋も、学校から呼び出し食らっても楽勝だと笑ってやがる」 「確かに…」 「そこのチンケな二年生。名前は?」 「僕は久本愛翔です。二年A組、インテリア科」 「二A!神風北都(かみかぜほくと)のクラスか」 「よく知ってるね。神風君の友達ですか?」 「俺達が神風のダチに見えっか?」 広基が鋭い眼差しで愛翔を睨む。愛翔は思わず私の後ろに隠れた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加