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「二Aには情念(じょうねん)と刃芝(はしば)もいるんだよな」
「はい」
「それって…?」
「咬風―KAMIKAZE―のスリートップだ」
「咬風スリートップ?」
「族だよ。しかもかなりヤバい奴ら」
族…。
やっぱり噂は本当だった。
暴走族が三星に…。
五人で話をしていたら、襖が開く。
「お待たせ。あら、可愛い男の子だこと。良矢の友達なの?こんな可愛い男の子を連れて来るなんて珍しいね」
「おばちゃん、それ俺らが可愛くねぇってこと?」
「あはは、嵐や大地は良矢と同類だからね。お前たち白い者を黒に染めちゃダメだからね」
別所の母親は一階から次々とお好み焼きを運ぶ。狭い部屋にたちまちお好み焼きのソースや青のりの匂いが充満した。
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