第２話 ヤンキーの巣穴

ヤンキーの巣穴

「こんにちは。妹がいつもお世話になってます」

「わぁ、本当にそっくりですね。双子って顔も体形も似るんだ。声も似てる」

声は似せてるの。

「三星工業高校にこんな美男がいるなんて知らなかったな。瑠羽紹介して」

「幼なじみの久本愛翔。私より一歳年上。それと…兄の羽瑠。二人ともインテリアデザインの勉強がしたくて三星工業に入学したんだよ。ヤンキーでも頭がアホだからでもない。兄も愛翔も性格はいいし、彼女は募集中です」

羽瑠は友達の前で力説してる。自分のことを必死でアピールしてる。イタイな。