139人が本棚に入れています
本棚に追加
『ドン引き』は三星工業高校の隣にあるお好み焼きの店だ。
小さな店だが、常に三星の生徒で溢れ反っている。
愛翔を虐める奴等を突き止めるために、三人と親しくするのもひとつの手段かも。
「いいよ」
私は三人と一緒に一階に降りる。一年の下駄箱の前に、愛翔が立っていた。
「羽瑠、待ってたんだ。一緒に帰ろう」
「誰、コイツ?二年じゃん」
「俺の幼なじみ。兄弟みたいなもんだ。一緒に連れて行ってもいいか?」
「二年かよ。女みてぇな野郎だな。羽瑠のダチなら仕方ねぇ、連れて来な」
愛翔は三人を見て、怯えたように眉をしかめた。確かに三人は私や愛翔とはタイプは異なる。
私達が一番苦手とするバリバリのヤンキーだから。
最初のコメントを投稿しよう!