ヤンキーの巣穴

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『ドン引き』は三星工業高校の隣にあるお好み焼きの店だ。 小さな店だが、常に三星の生徒で溢れ反っている。 愛翔を虐める奴等を突き止めるために、三人と親しくするのもひとつの手段かも。 「いいよ」 私は三人と一緒に一階に降りる。一年の下駄箱の前に、愛翔が立っていた。 「羽瑠、待ってたんだ。一緒に帰ろう」 「誰、コイツ?二年じゃん」 「俺の幼なじみ。兄弟みたいなもんだ。一緒に連れて行ってもいいか?」 「二年かよ。女みてぇな野郎だな。羽瑠のダチなら仕方ねぇ、連れて来な」 愛翔は三人を見て、怯えたように眉をしかめた。確かに三人は私や愛翔とはタイプは異なる。 私達が一番苦手とするバリバリのヤンキーだから。
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