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「瑠羽、当然出来たよね?」
瑠羽は俺を睨み付けた。
健康診断とテストのある日は、元に戻る約束だ。
でも入学式当日の抜き打ちテストは仕方なくね?
「一応、埋めたから大丈夫」
「一応埋めたって、どう言うこと?」
「英語と数学、取り敢えず何か書いた方がいいかなって…。適当に単語や数字書いてみた」
「ばーか」
「羽瑠さん、瑠羽なら大丈夫ですよ。ふざけているけど学年でトップスリーに入るくらい成績優秀なんですよ。私なんて全然ダメ」
ひとみはテヘッと笑い俺を見た。俺もテヘッと笑いひとみを見た。
その後、ずっと瑠羽は不機嫌で。俺を観察している。
観察日記でも書くつもりか?
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