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なに怒ってんの?
俺は蝶々だと褒めたのに?
部屋のドアが開き、母が花のように愛らしい笑顔を見せた。
「帰宅早々兄弟喧嘩?二人とも遅かったね。寄り道したの?」
「ママ、ただいま。友達とカフェに行ったの」
「そう。羽瑠は?保護者会の後藍里と待ってたのに、愛翔君と二人で消えちゃうんだから」
「消えた?羽瑠どこ行ったの?」
「ちょっと…友達とお好み焼きを食べに」
「もうお友達が出来たなんて、良かったね。ティラミスあるよ。着替えたらリビングに来なさい」
「「はーい」」
俺達は満面の笑みで微笑み、ドアが閉まると同時に瑠羽に掴み掛かる。
「友達って?誰とお好み焼き食ったんだよ!?」
「愛翔だよ」
「他には!?何処の店?まさか…三星の隣の…」
「ドン引き」
「ドン引き!」
ハモらなくていいのに、声がハモり俺は頭を抱え床にへたり込んだ。
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