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【羽瑠Side】
「君、可愛いね。良かったら僕と付き合ってもらえませんか?」
「ぇっ?おれ…れれれ?」
俺と言いそうになり、思わず誤魔化す。
「僕は都ノ城学院高校。真城龍(ましろりゅう)です。宜しくね」
超爽やかな好青年。
整った顔立ちにキラリと光る大きな瞳。
傍にいたマルティーヌ女学院の生徒が、ざわめき立つ。
「結構です」
「え?僕は都ノ城学院の真城だよ」
何回名前をリピートしてんだよ。一度言えばわかるっつーの。
「私、誰とも付き合う気はないから」
俺はニコッと笑い、真城に背を向ける。俺はイケメンに興味はない。興味があるのは花のように愛らしい…女の子だけ。
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