82人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
―三星工業高校―
愛翔と別れ教室に入ると、みんなが黒板を見つめ騒然としていた。
その理由は黒板を見てすぐにわかった。黒板にはデカデカと威圧的な文字で【喧嘩上等】と書かれていた。
「おはよう嵐。何だよこれ?誰かの悪ふざけか?」
「おはよう、羽瑠。宣戦布告じゃね?」
「宣戦布告?誰が誰に?」
「さっき二年の情念と刃芝が教室に乱入し、誰かを探してたからな」
「情念と刃芝…」
「このクラスに狂犬を怒らせたヤツがいるってことだよ」
「ヤバいな」
「ヤバいなんてもんじゃねぇよ。生きて三星を出れねぇかも」
まじで?
「つぅか、どこのアホなんだか。喧嘩する相手間違えてるよ」
「だ…よな」
奴等が探しているのは…
間違いなく、私だ。
最初のコメントを投稿しよう!