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次の瞬間、金田と吾川の動きが止まった。
振り向くと、広基と別所が二人を羽交い締めにしていた。
「…っ、お前ら…わかってんのか。俺達に逆らうってことは、咬風―KAMIKAZE―を敵に回すってことだぞ!」
「上等じゃねぇか」
別所は背後から金田を蹴り飛ばす。
「北校舎の裏で待ってる野良犬に言っときな。羽瑠は俺達の仲間、指一本触れさせねぇってな!」
広基は吾川を突飛ばし、指をポキポキと鳴らした。
金田と吾川は血相を変えて教室を飛び出す。
「嵐ヤバくね?」
「ヤバくしたのはお前だろ。一体何やらかしたんだよ」
「愛翔が神風達に喝上げされてるんだ。だから助けた」
「このか細い腕で助けた?マジかよ」
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