喧嘩上等

5/22
83人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
次の瞬間、金田と吾川の動きが止まった。 振り向くと、広基と別所が二人を羽交い締めにしていた。 「…っ、お前ら…わかってんのか。俺達に逆らうってことは、咬風―KAMIKAZE―を敵に回すってことだぞ!」 「上等じゃねぇか」 別所は背後から金田を蹴り飛ばす。 「北校舎の裏で待ってる野良犬に言っときな。羽瑠は俺達の仲間、指一本触れさせねぇってな!」 広基は吾川を突飛ばし、指をポキポキと鳴らした。 金田と吾川は血相を変えて教室を飛び出す。 「嵐ヤバくね?」 「ヤバくしたのはお前だろ。一体何やらかしたんだよ」 「愛翔が神風達に喝上げされてるんだ。だから助けた」 「このか細い腕で助けた?マジかよ」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!