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【羽瑠Side】
「お帰り」
ムスッとしている瑠羽。
まるで焼おにぎりみたいだな。
まさか実力テストの結果をすでに知ってるとか?
まさかな。
「どうした瑠羽?学校で何かあったのか?」
「学校?はい、実力テスト。百点だよ。羽瑠は?」
瑠羽は鞄から英語と数学の実力テストを取り出す。今日実施し、即日返却か?さすが三星。殆どの生徒が白紙だから採点が速い。
「羽瑠は?」
「俺はまだ…返却されてねぇよ。瑠羽、テストは張り切らなくていいから。俺が急に天才になるとおかしいだろう」
「手を抜いたのに百点だったんだよ。それより私に何か言うことない?」
瑠羽は三星の制服をポイポイ脱ぎ、晒しを巻いた胸が露になる。
ていうか、女だということを自覚しろよな。
兄弟だからムラムラもモヤモヤもしねぇが、羞じらいを持てっつーの。
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