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見覚えがあるソックスだ。
「愛翔、やっと出て来たな。ちゃんと食ってっか?母さんがあとで愛翔の好物を運んでくれるってさ」
「そうか、ありがとう」
「なぁ、愛翔。先生なんかあてになんねぇけどさ、先生に相談してクラス変えしてもらえよ」
「クラス変え?そんなことしても、神風と僕の関係性は変わらないよ」
「愛翔、けどこのままじゃ進級出来ねぇよ」
「自主退学してもいい。大検受けて大学に進学する」
「愛翔、良矢も嵐も大地も心配してるんだ。俺達が必ず守るから」
「あの三人も暴走族だよ。白龍連合なんだよ。羽瑠、暴走族とは付き合わないで。僕の二の舞になる」
「あいつらは咬風―KAMIKAZE―とは違う」
僕もそう思ってる。
でも…女の瑠羽が足を踏み入れる世界じゃない。
闇に落ちるのは…
僕だけで十分だ。
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