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「ウッス、羽瑠」 「良矢、おはよう」 「愛翔の様子はどうだ?」 「俺が行っても、部屋から出て来ないんだ」 「そっか、けど学校で神風にいたぶられるよりマシだろ」 「そうだけど。家族とも話をしないみたいで心配なんだ」 「俺達も行こうか。ドアを壊して部屋に侵入するなんて、容易いご用だぜ」 「ドアを壊す!?乱暴なことはやめてよ」 思わず素になり、口を塞ぐ。 「羽瑠、お前時々オネェ口調になるよな」 時々オネェ口調!? 私は今、初めて素になったんだよ。 て、ことは。 羽瑠が時々オネェ口調に? アイツ、何やってんの。 「武道をたしなみ、立派なモンぶら下げてる癖に、ヘタレな部分もあるんだよな。お前って、超おもしれぇよな」 「立派なモン!?」
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