5/22
前へ
/22ページ
次へ
「お前も隅におけねぇな」 「は?何のこと?ニヤニヤしてキモい」 「同じ顔なのに、キモいって言うな」 ――翌朝、久しぶりにマルティーヌ女学院へ潜入だ。 制服に男臭をつけるなと瑠羽に言われた俺は、洗面台に置いてある消臭スプレーを掴み全身に吹き付ける。 「ふふふん」 上機嫌で体に振り撒くと、臭いが…変!? 消臭スプレーのラベルを剥がすと、そこにはゴキブリがひっくり返ったイラストが…!? 「うおー!!殺虫剤じゃん!?」 洗面台の鏡の隅に映っている瑠羽が、ニヤリと口角を引き上げた。 「瑠羽ー!」 結局俺は、朝っぱらからシャワーを浴びるはめに。さっぱりとした体でマルティーヌ女学院の制服に袖を通す。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加