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「お前も隅におけねぇな」
「は?何のこと?ニヤニヤしてキモい」
「同じ顔なのに、キモいって言うな」
――翌朝、久しぶりにマルティーヌ女学院へ潜入だ。
制服に男臭をつけるなと瑠羽に言われた俺は、洗面台に置いてある消臭スプレーを掴み全身に吹き付ける。
「ふふふん」
上機嫌で体に振り撒くと、臭いが…変!?
消臭スプレーのラベルを剥がすと、そこにはゴキブリがひっくり返ったイラストが…!?
「うおー!!殺虫剤じゃん!?」
洗面台の鏡の隅に映っている瑠羽が、ニヤリと口角を引き上げた。
「瑠羽ー!」
結局俺は、朝っぱらからシャワーを浴びるはめに。さっぱりとした体でマルティーヌ女学院の制服に袖を通す。
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