7/22
前へ
/22ページ
次へ
コンコンとドアを叩く。 「愛翔、おはよう。学校行かないの?」 室内はシーンとしてる。 「愛翔、ちゃんと朝ご飯食べないとダメだよ。また夜来るからな」 俺達は愛翔の部屋から離れ、玄関で靴を履いた。 「ありがとうな。実は今週の土日藍里は福岡でコンサートなんだ。俺は北海道でバラエティー番組のロケ。今までは愛翔が一人で留守番していたんだけど、心配で…。一応祐や美羽にも頼んでるんだけど、羽瑠と瑠羽ちゃんにも頼めるかな?」 「はい」 土曜日は真城と瑠羽の初デート。俺がここに泊まればいい。 「俺、ここに泊まってもいいですか?」 「いいけど、愛翔は部屋から出てくるかどうか。羽瑠、頼めるか?」 「はい。俺と二人きりなら、愛翔も部屋から出てくるかも知れません」 「そうだな。羽瑠、宜しく頼む。和室に布団用意しとくよ」 「はい」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加