89人が本棚に入れています
本棚に追加
【瑠羽Side】
―三星工業高校―
「おはよう、嵐。久しぶり」
「久しぶり?羽瑠お前ボケたか?毎日学校で会ってるだろ」
「だよな、ちょっとふざけてみただけだ」
城ヶ崎が私に鼻先を近付ける。急接近され、ドキンと心臓が跳ねた。
「な、何だよ」
「何か、雰囲気が違うんだよな」
「…っ、何が」
「それがよくわかんねぇんだよ。羽瑠の何が違うのか」
「嵐、お前大丈夫か?頭おかしいんじゃね?俺は俺だ」
フンと鼻で笑って見せたが、ドキドキと鼓動は鳴り続けている。
どうしたの、私。
何か変だよ。
暫くマルティーヌ女学院に通っただけで、女の子に戻ったみたい。
最初のコメントを投稿しよう!