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【瑠羽Side】
――『瑠羽、悪く思うなよ』
計画を実行するため、外出する用意をしていた私は、羽瑠に羽交い締めにされ、後ろ手をロープで縛られた。
『ばか!妹を監禁する気か!ド変態!』
羽瑠はベッドの脚にロープをくくりつけ、私が逃げれないように細工した。
『羽瑠には無理だよ。私が行く!』
『瑠羽、お前は女だ。妹を危険な目に合わせるわけにはいかない。ここでおとなしくしてろ。俺が明日帰宅しなければ、警察に通報しろ。全て昨日瑠羽が話した段取り通りにする。いいな』
『ばか!羽瑠のばか!』
『黙らねぇと、口をガムテープで封じるよ。それが嫌なら黙ってろ』
羽瑠はクロゼットに隠していた、白龍連合の特攻服を取り出す。
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