対決

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時計に視線を向ける。 時計の針は午前零時を指している。隣室のドアが開閉する音がした。 愛翔が部屋を出たんだ。 ということは、計画通り神風が一人で階下に姿を現したことになる。 五分もあれば、ケリはつく。 別所なら、神風を拉致出来るはず。 時計を見つめることしか出来ない私。カチカチと鳴る秒針が時限爆弾のカウントに思えた。 神風を拉致し、四人でアジトに向かう。これが私達の計画。 愛翔も咬風―KAMIKAZE―のアジトに乗り込むと言って譲らなかったから。 ――ガチャンと玄関が開いた。羽瑠が施錠せず、外出したみたいだ。 誰かの靴音が室内に響く。 羽瑠が恐れをなし、引き返したのか?それとも作戦は失敗…。 家に乗り込んで来たのは… 血に餓えた神風…!?
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