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―土曜日―
「男になりたい！」
「男じゃん」
「そうじゃなくて！ひとみに言われたんだ。『羽瑠君から告白されたい』って」
「私が羽瑠の代わりに告白してあげるよ」
「そうじゃなくて、自分で告りたいの！」
羽瑠から突然の女装卒業宣言。ひとみと両想いだと知り、急に色気付いたみたいだ。
盛りのついた犬みたいに、ワンワンと煩い。
「わかったってば。今夜ケリをつける。来週から男に戻してあげる」
「今夜？瑠羽…、お前白龍連合を咬風―KAMIKAZE―のアジトに誘き寄せる気か。止めろ！そんなことしたら、嵐達が…殺られちまう」
「いつかは対決しなければいけないんだ。神風中もアジトに誘き寄せる」
「お前…良矢と神風中を会わせるつもりなのか」
「そうだよ。羽瑠は家にいて。もしも私や愛翔が日曜日に帰宅しなければ、警察に通報して欲しいの」
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