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【瑠羽Side】
羽瑠と真城と駅で別れ、蘭子とひとみと学校に向かう。
「瑠羽見て。このブラ可愛いでしょう」
教室に入るなり、蘭子はブラウスの隙間から、レースがついた黒いブラを見せた。
「わ、可愛い。いつ買ったの?初めて見た」
蘭子は『ハハン』って、顔で私を見た。もしかして、初めてじゃないの?
「瑠羽、保健室のことだけど」
「保健室?」
「あの日、私をハグしたよね」
「あの日?」
いつの話?
私、健康診断以外で、保健室行ってないし。
ハグって…?羽瑠のやつ…!性別詐称でハレンチなことを!?
「…えっと」
「瑠羽が鼻血出して保健室に行った日だよ。私、瑠羽に羽瑠君のこと聞かれて…」
あ、あの日のこと?
羽瑠から聞いたことある。
「瑠羽、まさか…。真城君の話本当なの!?」
蘭子が突然叫び声を上げた。
「不可解な行動や言動が、これで理解出来る。私達、ずっと羽瑠君と…!?」
ひとみはもう真っ赤になり、泣きそうだ。
この状況、ヤバいですよね。
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