罪と罰

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三人とも、確かにイイヤツ。 男友達にするなら、楽しいし気が合う。 愛翔と城ヶ崎とはアクシデントで、キスを奪われてしまったけど。 二人ともファーストキスだったんだよね。 城ヶ崎の唇の感触… 思い出しちゃった。 「やだ、瑠羽赤くなってる。さては誰かさんに恋してるの?」 恋…!? 私が城ヶ崎に恋!? あいつはイイヤツだけど、バリバリヤンキーだし、おバカだしデリカシーに欠けるし。 「まさか、恋なんてしてないよ」 蘭子にプイッと背を向けると、校舎の窓から青空が広がっている。 こんなに空って青かったんだ。 脳裏に夜の闇を走るバイクが浮かぶ。城ヶ崎のバイクに乗り、暗闇を突っ走っていた頃が嘘みたい。
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