2520人が本棚に入れています
本棚に追加
「達也くんが言ったズレを感じているけれど
なぜズレが生じるのかは彼にはわからないの」
「障害だからという事ですか?」
「他人が自分をどう見ているのか
剛くんにはわからないの。
そもそも興味がないのよ。
周りのことに対して。
そして自分の言動がおかしいとは
どうしても思えず
おかしいのは周りじゃないかと
彼にしたら不思議で仕方ないの。
それらを認識することが
とても難しいのよ」
安西の説明を聞くと
やはりすぐには理解しづらいこともあるが
達也にも何となくアスペルガー症の男の子、
剛のことがわかってきた。
よく聞かなければ、こんがらがってしまう。
最初のコメントを投稿しよう!