Dead or Drive

7/10

1077人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
危ないだろう! と声を上げようと前を見るも、 そこには誰もいなかった。 「…………あれ?」 不可解に思いながら、そっと車を降りた。 女性の姿はどこにもなかった。 「おかしいな」 と、一歩前に出た瞬間、心臓がバクンと音を立てた。 車のすぐ先は、絶壁の崖だった。 ボーッと痛い妄想に浸っていた自分は、警告の看板が目に入っていなかったらしい。 あの時ブレーキを踏んでいなかったら、 間違いなく転落していた。 気が付くと、全身は冷たい汗でビッショリ濡れていた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加