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眠気も感じているが、誘われたのなら乗らない手はない。
アニメのDVDを再生し、華凜をテレビの前に座らせる。
そして静かに寝室の戸を閉め、薄暗い部屋の中で俺たちは服を脱ぎ始めた。
ベッドには微かに他の誰かの匂いが染みついている。
汗と整髪料の香りが混ざり合った男の匂い・・・。
「汚したら困るし、一応バスタオル敷いておこう。」
奈々はシーツの上にバスタオルを敷き、その上にちょこんと正座した。
そしてベッドに上ってきた俺と向かい合うように座り、早速体勢を倒し俺を咥えこむ。
戸の向こうから聞こえてくるアニメの音声。
華凜は大人しくテレビを観ていてくれるだろうか。
昔の俺ならそんな気遣いなど一切しなかったはずだ。
だけど今は、少しだけモラルのある人間になったのかもしれない。
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