Vol.１ もう恋なんてしたくない

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早速返信文を打ちこむ。

ようやく出会えた偶然に期待し胸を躍らせながら、俺は車を駐車場に停めたまま“エイミー”に当てて返信メッセージを送った。

―――From　♂User：慧

『お返事ありがとう！

返信が遅くなってごめんなさい(^_^;)

住んでる地域が同じなんて本当に偶然だな★

俺が住んでいるのは―――』

同じ管内であれば、仮に住んでいる街が違ったとしてもそれらの位置関係くらいはわかるだろう。

“エイミー”からどんな返信が来るのか楽しみだった。

初めて繋がった同じ地域に住むユーザー。

たかが“出会い系サイト”と馬鹿にしていたが、こんなに早く理想の相手が見つかるなんて・・・。