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俺はここまで読んでから動揺が隠せなかった。
まさかソラが『死なない奴』だったなんて、微塵も思わなかった。
だが、あのでたらめな強さも理解できた。
自分が負けることがないように、運営…会社側からチート級のデータを使わされていたのかもしれない。
(……とりあえず、この部屋を離れよう…)
見つかると面倒なので、さっさと退散する事にした。
人がいなくなり、静かになった廊下を歩く。
こんなにも静かだったなんて思いもしなかった。
今、ここに生き残っているのは俺ともう一人。
しかも相手が分からないときた。
カナデは生き残っているのだろうか…。
今の俺にはそれしかなかった。
気が付くと、俺は自分の部屋の前にいた。
考え事をしていたからまったく気付かなかった。
部屋に入った俺は、即座にベッドに倒れこんだ。
今日だけでいろんなことがありすぎて、頭がパンクしそうだった。
そのまま海に沈むように眠りについた。
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