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目の前には銃弾の壁。
一瞬でも遅れてしまえば、俺は穴だらけになるだろう。
ひとつのミスが、致命傷になる。
(だけど…やるしかない!)
俺は地面に自分の剣を突き刺し、タイミングをはかった。
一発目の銃弾が、ヒットする瞬間……
その時を見計らい、地面に刺した剣に足をかけた。
そして跳躍。
「なにっ!?」
ソラの驚く声。
眼下には溢れんばかりの銃弾。
そのうちのひとつにもヒットすることなく、回避することができた。
「まさかそんな奇策で切り抜けるとは…予想もしなかったよ…」
「ああ…俺もこんなに上手くいくとは思わなかった…正直、賭けだったよ」
「……やっぱり君は侮れない相手だったね」
「はっ…よく言うよ…あれだけ雑魚呼ばわりしてたくせに…」
「あれは君に対するものではないからね…」
「いいから集中しろよ…お前の一人目、早くも死にそうだぜ?」
「……知ってるよ?っていうかわざとだしさ」
「二人目からは本気を出してくれるのか?」
「さあ?それは君次第…かな?」
……雰囲気が変わった。
もしかすると、下手に挑発したのは失敗かもしれない。
そして、日本トップが牙をむく。
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