疑問

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デスゲーム開始から3日目。 俺は昨日カナデに言われたことが気になっていた。 ……この会場に、死なない奴がいる…。 カナデの言うことだから嘘ではないと思う。 一体どういうことなのか…。 考えられるのは2つ。 1つは、運営側の人間だということ。 運営側がスムーズにゲームを進めるために、送り込んだパターン。 もうひとつは、何らかの手段を使って、生き延びていること。 (どっちでも構わないが……。) 死なない奴がいる=遠慮なく攻撃できるということだ。 ここで一個だけ安心したことがある。 運良く死なない奴と戦って勝てば、一人殺さなくていいのだ。 しかし、それが『誰』なのかを特定するのは難しい。 仮に今まで勝利しているのなら、俺とカナデを抜いた62人に話を聞かないといけない。 さすがにそれをするのには時間が足りない。 (……あらかじめ目星をつけるべきか…) とりあえずここで、分かっていることを整理してみよう。 今この会場には64人の生存者がいる。 そのなかには、『フレイヤ』の妹がいるかもしれない。 さらに『死なない奴』も存在している可能性も否めない。 試合は今日を含めてあと4日。 (……ざっとこんなものだろうか) あと4日しかないことを考えれば、本当に時間はない。 (……カナデに頼んで、Bブロックの人たちに聞いてもらうか?) そう考えた俺は、すぐに実行に移すことにした。 まずはあらかじめ連絡先を交換していたカナデに、連絡をとることにした。 トゥルルル……… ガチャ 「もしもし…ミズキ?どうしたの?」 「今すぐ俺の部屋に来てくれないか?話したい事があるんだ」 「え…いや……まだ心の準備が…」 「……?何の話をしている?」 「え…?……あーっ!ゴメンね、なんか勘違いしてた…」 「別に構わないよ。それで俺の部屋に来れるか?」 「うん!今すぐいくよ!」 カナデとの電話が終わったあと、俺はあることに気付いた。 (そういえば…昨日は風呂に入ってないな…) カナデが部屋に来る前に、さっさと風呂に入ることにした。 急がなくてはカナデが来てしまう。 (シャワーでも浴びてくるか…) 準備をして風呂に入る。 頭と身体を洗ったあと、シャワーを浴びて温まった。 風呂からあがったら、そこには… …………カナデがいた。 俺はパンツ一丁で。 カナデは目を丸くしていた。
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