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「やあれ…ミズキくん…調子はどうかな…?」
「いつも通り…最悪だよ」
「それは良かった…ところで…一つ聞いていいかな…?」
「なんだよ?スタッフが直々に聞きたいことって……」
「君は…何かを詮索しているようだね…」
「……そんなわけ、ないだろ…」
「ああ…今の一言で分かったよ…何か隠しているね…」
「…………」
「だから君のために…面白い事を考えついたんだ…丁度全員揃ったみたいだし…」
周囲を見渡すと、すでに全員揃っっていた。
「じゃあ揃ったね…今日は…こちら側の都合により…人数を二人まで削りまーす…」
「「「「っ!」」」」
会場にいる全員が驚いた。
俺だって例外ではない。
こんな方法で、俺とカナデが詮索していることを潰しにきた。
(いくらなんでも…荒すぎる…!)
「ルールは…自分の戦いたい人と戦う…それだけ…」
っていうことは…戦わない八も出てくるのか…?
「こればかりはチーム戦にするから…二人組になって…」
……初日になめてた奴を潰そうぜ。
……ああ…あのいきなり叫んでた奴か?
……全員で連続で戦えば勝てるだろ
……よし…まずはあいつからだ!
(……誰のことだろうなぁ?)
当然俺のことである。
ぶっちゃけ1:31になってしまった。
(さすがに…31人を相手にするのは…)
「よしミズキ…僕と組もうか」
こんな状況で声をかけてくる奴なんて、一人しかいない。
「……ソラ」
「おっと……そんな怖い目で見ないでよ…」
「なんで俺のところに来た?」
「言っただろ?君はここで死んでもらう訳にはいかないんだよ」
「……それだけか?」
「それに、僕がいれば楽だろう」
「…………そうだな。だがこのゲームには味方にも当たり判定があるの、忘れちゃいないよな?」
「もちろん。だから僕が一人で片付けるよ」
「……良いだろう。一時休戦だ」
「じゃあ…少しの間よろしく」
「……ふん」
こうして、俺はソラと組むことになった。
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