序章

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 その数ヶ月後、信時は思わぬ場所で、その娘と再会する。敵として。  それは、落城した彼女の館でのことだった。  瞼を開けている彼女は、想像した通り、美しかった。  信時は敗れた娘を生け捕りにした。  そうした中で、二人は恋に落ち━━  勝者の少年と捕虜の少女の恋。それは、思うようには行かず、障害だらけ。  しかし、信時の家と彼女の家は敵対したまま、やがて、二人は結ばれたのだった。障害を乗り越えて。
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