崩壊の中の幸せ

8/12
前へ
/14ページ
次へ
裕弥が生徒会室でやばい状況に陥ってるなか、蓮もそうとうやばい状態に追い込まれていた。 「なあ!あいつなんなんだよ!!」 マリモ野郎は裕弥に興味を持ったらしく、しつこく聞いてくる。 「あれは、ただのクラスメイト」 ここで友達なんて言えばこいつのことだから、蓮の友達は俺の友達なんて言い出しそうだ。 「ただのクラスメイトにしては、仲良さそうだったぞ!?嘘はいけないって知らないのか!!?」 うわー嘘って決めつけられた。 てか、やっぱりうざったい。 「そうだね、でも嘘じゃないよ」 「じゃあ、蓮あいつに近づくな!!」 ……殴り飛ばしたい。 そんな気持ちを押し殺して、必死に対応する。 願うはただ平穏な毎日を送ることなんだ。 こんなとこで失敗して崩すわけにはいかない。 「蓮は俺の物だからな!」 それ束縛だろ。てか、その満面の笑みをぐしゃぐしゃにしたい。 でもそうしたら、マリモ厨が騒ぐだろうなそしたら平穏なんか無くなる。 裕弥も確実に巻き込まれる。 それは、避けなくては。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

118人が本棚に入れています
本棚に追加