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いろいろ考えていると突然マリモ野郎が抱きついてきた。
しかも、頬をピンクに染め……ってなんだこのキモい展開は!?
「おい離れング…………」
今この瞬間、人生で初めて死にたいと思った。
触れ合う口と口。
目の前にあるマリモ野郎の顔。
普通のやつ(マリモ厨)ならされた方も頬を染めるだろう。
だけどいま沸き上がってくるのは吐き気、そして衝動。
とっさにマリモ野郎を突き飛ばし距離をとる。
マリモ野郎はそんな様子を見て、照れ隠しと受け取ったようでえへへと笑った。
「お前は俺だけを見てればいいんだ!」
勝ち誇ったように言い放つ。
恋に落としたつもりなんだろうけど、気持ち悪さがましただけだとは言えず無言でいると更に勘違いをして。
「俺らもう付き合ってるな!!みんなに知らせなっ!?っあああ!?」
とか、いいだしやがった。
そして反射的につい顔面をぶん殴ってしまった。
びゃーびゃー泣くマリモ野郎。
「あーあ……やっちゃった」裕弥に謝らないと。
ピリピリ痛む手を軽く振り溜め息をもらす。
若ハゲしそうだ……
泣きじゃくるマリモ野郎を放置して、裕弥のいるであろう生徒会室へ足をむけた。
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