崩れた僕の世界の果て

崩壊の中の幸せ

「はぁはぁ……やっと追いついた！！」

息切れしてるのに変わらない大音量で登場したマリモさんに、一番速く反応したのはナルシー会長だった。

「奏太どうしたんだ！？」

汗まみれのマリ……奏太さんにびっくりしつつたずねる。

「蓮が！！あー！！！お前っ！？そいうことかお前が無理矢理！俺と蓮を引き離そうとしたんだな！！！」

よく意味がわからないけどなんか突然蓮から僕に対象がかわり、僕が悪いみたいに言いくるめられた。

しかもナルシー会長はそれをうのみにしたようで、怖い顔で口だけニッコリとすると。

「お前にはみっちりとお仕置きが必要だな」とわざと肉まで掴み僕をひきずりだした。

それを見た蓮が、止めようと近づいたけど僕に触れるより先に奏太さんにつかまり僕らとは真逆の方向にひきずられてった。

「会長離してくださいー！」

仕方ないから、自力での逃亡を図ろうにも力を込められ余計痛くなるだけで太刀打ち出来ない。