崩壊の中の幸せ

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そのまま引きずられたどりついたのは、変人集団の集い場である生徒会室。 ただ顔がいいだけの集まりでもある。 生徒会室は教室と同じくらいかそれより一回り大きく、ふかふかのソファーとかが設置されている。 会長はずかずかと中に入ると。 「お前はここに正座だ」 ドスっとソファーに腰をおろし、その前の床を指さした。 仕方なく、そこに腰をおろす。 てか、正座する。 仕事をサボりえっと……名前忘れたあのマリモさんの写真を整理している他の会員達の視線が刺さる。 「さて、どんな罰が今回の罪に値するかな」 とてつもなく黒い笑みを浮かべる会長、このままではかなりやばい。 「その子がなにしたんですか?」 一人せっせと働いていた、会計が口をひらいた。恐らく他の人に仕事押しつけられたのであろう、量が半端ない。 「こいつは、俺に触れただけでなく奏太に意地悪をした」 奏太って言葉に会計以外がガタっと反応する。 視線が一気に強くなった。 会計は書類から目を話さないまま、会話を続ける。 「へー、会長今日は奏太と昼食べないんですか?」 その一言に会長ははっとなり、「俺としたことが目的を忘れてた」と呟くと後はお前に任せると言って生徒会室を飛び出していった。 ことの流れが早すぎてついてけないくらいの速度で。
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