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会長がさったあと会計はやっとこちらに目をむけた。
「早く教室に帰れよ、会長は奏太のとこにいけば多分お前のこと忘れるから」
淡々と告げる会計の表情はくたびれきっていて、目の下にはくまができている。
それなのに他の会員は好き勝手やっていきいきして、馬鹿みたいだ。
そんな思いを飲み込んで、かわりに苦笑いを浮かべた。
「助けていただいたお礼に何か手伝いますよ」と言いながら。
「は?なに言ってるんだ?帰れって言ってるだろ」
どうせ帰ってもこのことをすぐに忘れてしまう。
なら今恩返ししとかないと。そう思い口を開いた瞬間別な声が響いた。
「君さっきから聞いてると凄い問題児みたいなんだけど」
さっきまで突き刺さるような視線をむけていた副会長が口を開く。
まるで全て知ったかのように喋り、そして誰が見てもわかる嘘の笑みを浮かべた。
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