第一章「出会いはふとした瞬間」

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あちゃもはぼーるから出るとキョロキョロと辺りを見渡し、やがてツバキと目が合う。 「あんたがオレのマスター?」 とあちゃもに聞かれて少し戸惑ったツバキだが、すぐにニッコリわらい「そうだよ」と返した。 あちゃももそれを聞いて笑顔になる。 「にゃは、よろしくなマスター!えとオレはあちゃものサクラ、マスターの名前は?」 「ツバキだよ、よろしくねサクラ」 「おう!」 ツバキとサクラは軽く挨拶をして研究所を出ようとした。 「待ちなさいよツバキ」 しかしマツリに呼び止められた。 「せっかくこの子達を貰えたのよ?あんたなら私が何を言いたいかわかるわよね」 ツバキがマツリの顔を見る。 マツリは早くしろと言わんばかりの表情でツバキを見ていた。 「あー、うん、サクラ?いきなりで悪いんだけど…」 「勝負だろ?いいぜマスター!オレに断りなんかいれんなよ!マスターはオレのマスターなんだから自由にいこーぜ!」 サクラはニャハッと笑いながらツバキにVサインをする。 「うん、オーケーマツリ、勝負しよう」 「さすがは私の親友、話がわかるじゃない」 お互い構える。
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