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オーキドと研究所に戻るとマツリは待ちくたびれていたのか、小説を読んでおりこちらに気付くと小走りで向かってきた。
(…マツリの走り方可愛いなぁ)
とツバキはそんなことを考えていたことはまた別の話。
「おじいちゃん待ちくたびれたわ、話ってなに?」
「マツリか?おぉそうじゃ、ワシが呼んだのじゃった」
「む」
オーキドがマツリを呼んだのを忘れていたことに少しマツリはむくれた。
「うむ、二人には用事があっての、ほれ二人とも今日はなんの日じゃ?」
…今日この日
「俺とマツリの誕生日?」
そう。
今日はツバキとマツリの17歳の誕生日である。
「そうじゃ、今日は二人の誕生日
、そこで誕生日プレゼントと言ってはなんじゃが、ほれ、そこにみっつのもんすたぁぼーるがあるじゃろ、その中にもえもんが入っておる、その中から一人づつお主らにやろう」
「…本当にいいの?」
マツリが訝しげにオーキドに聞く。
「でも博士、タダでってわけじゃないよな?」
ツバキも少し気になっていたのだろう。
「うむ、ワシがもえもんの研究をしておるということは二人も知っての通りじゃ、二人にはそのもえもんを連れて旅に出てもらい、世界中のもえもんを調査してもらいたい」
とオーキドは二人に提案した。
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