第6話

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私はさっきのやり取りを、辰巳さんに話した。 美紗緒さんは私が辰巳さんを奪ったのだと、男性に伝えた。 そして男性は驚くこともせずに、私だけを責めた。 仮にも美紗緒さんは、男性の婚約者。 ある意味浮気だというのに、なぜ美紗緒さんを責めないのか。 辰巳さんも、そこがどうやら謎みたいで、私たちは二人の会話を盗み聞く。 ・・・どうやら男性は、美紗緒さんが結婚してくれない理由は、ちゃんとわかっていなかったらしい。 ただ、大切な人を女に奪われたとは聞いたみたい。 その大切な人というのは、美紗緒さんの家族だと、勝手にそう思ったらしい。 そして、私に関してはその大切な人を奪った女。 でも、途中の辰巳さんから告白・・・、とかの会話から変だとは思ったらしい。 どっちみち、私が辰巳さんの相手というのは、この世界ではおかしいと思ったらしい。 それでいろいろ言ったと・・・・。
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