プロローグ

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親友の千波が恋をした。 最高の女が最高の男と結婚した。 自ら戦いを挑み勝ち取った幸せだった。 彼女は、私達の誇りになった。 千波のウェディングドレスを選びに行った時 私達は、たくさんのブーケに足が止まった。 どれもこれも綺麗な花で作られていて溜息が零れた。 「お客様の、イメージにはこの花がぴったりですね。」 案内係の女性が、カラーの花のブーケを手渡した。 確かに、千波はカラーの花が似合う女かもしれない。 でも最高の男は、そっと私の耳元でこう言った。 「千波のイメージって桜じゃね?。」 「あんたさすがだね。」 私は、最高の男の背中を叩いた。
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