第1章

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「勉強してるのね…」 散らかったこたつの上を見て、 どこに座ろうかと考えてる。 「うん。 片づけようと思ってたんだ。 ちょっと待ってて。」 資料を片づけて、 パソコンの保存をして… 振り向くと、 麻美が立ってた… 「毅…? 抱いて…」 なにも纏わない麻美が… 俺の手を取る その手を膨らみに添えて もう片方の手を俺の首筋に回す… 背伸びをして唇を寄せて 「お願い… 不安なの」 不安… 不安な気持ちは同じ だけど。 それはダメだ 今は… 自分に歯止めを掛けるけど、 その歯止めは言うことを聞かない。 唇を押しつけるように合わせると、 その中の甘い蜜峰をたぐり寄せる 絡める以上に押しつけて、 自分の不安を押し込める 俺は… なんてダメな男なのだろうか…
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