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「お帰りなさい。」
「お、おい!?」
「どうしたの?そんな驚いた顔して?」
「そりゃあ、驚くだろ!玄関のドアを開けて、そこに巨大なハンマーを持った妻が立ってたら!」
「そう?」
「マンガでしか見た事ないぞ!」
「でしょ?だから、買っちゃったのよ!」
「そ、そうか。好奇心をくすぐられての買い物って事か。」
「当たり前でしょ。でなきゃ、こんな巨大なハンマーなんて買わないわよ。何だと思ったわけ?」
「いや、何て言うか、俺を殺そうとしてるんじゃないかって。」
「はあ?殺すなら、あからさまな巨大なハンマーで殺さないでしょ!もっと巧妙に殺すわよ!」
「えっ!?」
「何でそんな驚くのよ!仮に殺すとしたらの話でしょ?」
「いや、仮にでも何でも俺を殺す時には、どうやって殺すのかを考えてた事が問題なんじゃないか!」
「アナタが変な話を振って来たから悪いんでしょ!」
「元はと言えば、お前がそんな巨大なハンマーを買うのが悪いんだろ!」
「ちょっと!アタシのせいにしないでよね!だいたいやましい事があるから殺されるだなんて考えるんじゃないの?」
「何だと!」
「何よ!」
「いや、振り上げるのは、おかしいだろ?なっ?」
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