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「今日からキミとタッグを組む事になった。宜しく。」
「えっ?タッグって何ですか?」
「お母さんから何も聞かされていないのか?」
「母は、6年前に死にました。」
「だから何だ。」
「えっ?だから、貴方の事なんか聞かされてるはずもありません。」
「はずもない?それはおかしい。」
「いや、おかしくないですよ。もう母は、この世にいないんですから。」
「キミは何か勘違いをしている。別に私は、昨日今日、キミのお母さんにキミとタッグを組んで欲しいとお願いされた訳ではない。」
「えっ?」
「6年前にお願いされたんだ。」
「そうだったんですか。いやでも、タッグを組むって、一体何ですか?プロレスですか?」
「キミね、こんなおじさんとヒョロヒョロの青年とでプロレスのタッグ王者になろうだなんて常識的に有り得ないだろ?」
「なら、タッグを組むって何ですか?タッグを組んで何をするんですか?」
「大会に出場するに決まっているじゃないか!」
「大会?」
「地図から抹消された村で6年に1度開催される大会だ!」
「何の大会ですか?」
「鼻くその量を競う大会だ!」
「……母さん。」
「キミはサラブレッドなのだよ?」
「母さん!?」
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