mimicry

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「こんにちは。」 「誰のモノマネ?」 「担任の先生!」 「似てねー!」 「ええー!似てるよ!」 「どこがだよ!てか、その担任の先生を知らないから正直、似てるか似てないか分からねー!」 「分からないのに似てないって判断したのかよ!」 「共通に知ってる人のモノマネしないのが悪いんだろ。」 「分かったよ。二人が知ってる人物をモノマネすればいいんだろ?」 「当たり前だろ。」 「どーもどーも。」 「誰だよ。」 「あの交差点で信号待ちしてるグレーのスーツの男。」 「そんなモノマネおかしいだろ!」 「俺もお前も知ってる人物じゃないか!」 「喫茶店の窓から見えるグレーのスーツの男の声のモノマネしたって、それは想像モノマネだろ!似てるか似てないかなんて、判断出来るか!」 「ちょっとお前、今から行って、グレーのスーツの男の頭をぶん殴ってこいよ。」 「何でだよ!」 「そしたら似てるか似てないかが分かるだろ?」 「何で、見ず知らずの人間にいきなり頭をぶん殴られて、どーもどーも、って言うんだよ!」 「じゃあ、俺が確かめてくる!」 「デメリットだらけだから、やめてくれ。」 「いや!絶対確かめる!」 「何なんだよ、お前!?」
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