bad timing

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「ねぇ?」 「ん?」 「鼻ほじらないでよ。」 「ん。」 「………。」 「………。」 「ちょっと。」 「ん?」 「鼻ほじらないでって。」 「ん。」 「いや、ほじってるじゃん。」 「仕方無いだろ。」 「仕方無くないわよ。」 「仕方無いだろ。」 「仕方無くないでしょ。おかしいでしょ。」 「おかしくないだろ。人間の生理的な現象の1つだろ。なんかあるんだよ。奥の方にいまだかつてないなんかがあるんだよ。」 「どうせ鼻くそでしょ。」 「鼻くそかもしれない。」 「いや絶対鼻くそでしょ。」 「獲ってみなきゃ分からないだろ?」 「獲らなくても分かるわよ。鼻くそ以外の何が取れるのよ。」 「それは獲れてからのお楽しみ。」 「釣り的な感覚で言わないでよ。」 「鼻ほじは、釣りと似ている。って、偉人が言ってたろ。」 「言うか。と言うか、話してる間もずーっとほじってるけど、本当にやめてよ。」 「ん。」 「やめる気ないでしょ。」 「もう少しなんだ。」 「じゃあ、他の場所で堪能してきなさいよ。」 「今動いたら中のも動いちゃって大変な事になるだろ。」 「こっちは既に大変なのよ。」 「何で。」 「お義父さんの葬儀中でしょ。」
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