sunray

2/2
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/3000ページ
「甘い!」 「え?いや、何が?」 「何がって!分からないのかよ!こんなに甘いのに!甘過ぎるのに!」 「全然分かんない。」 「あれだよ!あれ!」 「太陽?」 「あれが発する!これだよ!」 「これ?」 「この眩しいのだよ!」 「光?」 「そうだよ!」 「え?太陽の光が甘いって言ってんのか?」 「そうだよ!」 「てか、太陽の光に味なんてないだろ?」 「はあ?何言っちゃってんの?」 「お前が何言っちゃってんの?」 「太陽の光だぞ?」 「太陽の光だよ?」 「あの!太陽の光だぞ?」 「いや、ご存知みたいな言い方されてもだよ。現に俺は太陽の光を浴びても何も感じないぞ?」 「病気なんじゃね?」 「お前がだ!」 「昨日は、甘じょっぱかった!」 「何それ?特殊能力?その気持ち悪いの?」 「特殊能力な訳がないだろ!むしろ太陽の光の味が分からないお前の方が特殊能力だろ!」 「いやいやいや、だいたい太陽の光が甘い!なんて言ってるヤツ、初めてだけど?」 「辛いっ!」 「はあ?」 「急に辛くしてきやがった!」 「こえーよ!何か凄くこえーよ!」 「苦い!もう日焼け止め塗ろ!」 「何の解決にもならないだろ!」
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!